| このページは 2007年 09月 13日 16時13分06秒に巡回更新されました。 |
[引用サイト] http://blogs.yahoo.co.jp/singleandover40/46691477.html
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すべての機能をご利用いただくためには、JavaScriptの設定を有効にしてください。設定方法は、ヘルプをご覧ください。 本書は、今や日本各地で進められている「自然保護」「生態系保護」の活動の現状を伝えるルポである。もちろん、その前提には「絶滅危惧種」のオンパレード、という厳しい前提がある。しかし、ただ絶滅を指をくわえて見ているわけではなく、実際にそういう動植物を保護する活動を繰り広げている素晴らしい人々がおられる。そういう人たちが、どのように活動しているのか、本当に我々の生活の何が問題なのか?そういう問題を気づかせてくれる。 山里はいまや「高齢化」「過疎化」がすすんで、耕作放棄地(休耕田)が続々とできている。こういう場所には、ワラビやクズ、ススキなどの「一時進出者」たちが繁茂するのである。これらの植物を好物にしているのがイノシシである。彼らは、1シーズンに子供を5〜6匹産むという抜群の繁殖力を誇る。イノシシが殖える理由である。 一方、コウノトリは、カエルやドジョウを主な食料にしている。これらの餌は、実はかつての水田に豊富にあった。ところが、稲作の工業化により、水田には農薬が大量に使われることになる。田んぼはあっても、そこにはカエルもドジョウもいない。その上、機械化に都合が良いように、シーズンオフには田んぼの水を抜くようになった。干上がった田んぼには、餌はいない。これでは、コウノトリは生きていけないのだ。 現在は、「高齢化」「過疎化」で耕作放棄地が増えているわけだが、その休耕田に水をはってくれる農家があるわけでもない。コウノトリが生きていけないのは、やはり同じことなのである。 兵庫県豊岡市が「コウノトリの里」を唱えて、実際にコウノトリを野生に返すには血のにじむような努力があり、「昔のようにコウノトリに田んぼを踏み荒らされてもいい」という農民の決意がある。秋篠宮ご一家が放鳥の折りに列席なさったのは、皇室の「里山」復活への強い御意志があることも、指摘されてしかるべきだろうと思う。 日本の自然は「里山」で、動物と人間は自然を分け合って暮らしてきたのである。いつから、こんな豊かになった日本で、自然だけが貧しくなっていったのだろうか?なんでもかんでも「対立」で説明する西欧文明に対する私の疑念は、ますます強まるばかりなのである。 「いつからか?」と問われれば、それはエネルギー革命(石油)からですよ。村の周りの薪炭林は薪や緑肥の採取のために定期的に刈り取られた、つまり管理されてたのです。ところが、ガス・石油の普及で薪が要らなくなりました。農家の余った労働力は役場・会社・工場へ向かったのです。農業は爺ちゃん・婆ちゃん・母ちゃんの3ちゃん農業。父ちゃんはサラリーマンで、農家も楽になりました。なにせ、消費経済が始まりましたから。 おかげで、山は荒れ放題。手入れするヒトがいなくなりました。ここまでが、昭和3〜40年代ですかね。高度経済成長は農村まで波及し、ノウキョーの海外旅行が話題になりました。その後、それまで単位面積が狭いので不可能と言われていた「日本農業の機械化」。大量の農薬使用。機械や農薬メーカーも儲かりました。米国には信仰上の理由から、昔風の生活を守る人々がいるそうだ。日本でも、ケッカイを作って薪やわら屋根で暮らす自治体を作るしかない。神道・仏教はこれに適当だが、惜しむらくは一神教ほどガンコでないところか? 同じ趣旨のことを養老氏が説明しておられますな。「四大文明は薪。だから、その跡はいまだに砂漠。欧州も木を伐採しまくってエネルギを手に入れ、その後、石炭を掘るようになって薪のなかった英国に産業革命ができた。石炭の次が石油になり、米国が台頭。今は、石油を使う文明。これが世界史。」明快であります。 日本の宗教は、自然と人間を「対立するもの」と捉えないところが特色なのですね。西欧的価値観では「アニミズム」に分類されるわけです。不思議なのは、連中は一神教をアニミズムよりも優位なものとして考えるところで、これはヘーゲルの国家論に似ている。つまり、対立が止揚されるのが進歩だ、という思考法です。対立がない混沌は、だからレベルが低い、と。余計なお世話じゃ、と思うのですよ。 大航海時代→産業革命→第二次世界大戦と、一神教イデオロギーは世界をリードしてきた。それが限界にぶち当たったのは、キリスト教マルクス派・ソ連の崩壊辺りからだ。キリスト教とイスラムの対立は一神教故解消しない、そこでWTCビル・パレスチナ・イラク戦争。人口爆発による地球環境破壊。多神教の復権が必要ではないか?そこでリードできるのは、ひょっとして日本か?ヤバイ中共は避けて、インドと協力した方がいい。 インドはいいですね。思わず晩飯をカレーにしました(笑)ま、それはおいといて、日本は「多神教」というより「無神教」に近いですね、今は。それは、実は多くの日本人の幸福とは反対方向にあると思う。外交はインド、は悪くないですが、まず伝統宗教の復権を同胞に訴えたいと思うのですよ。村の鎮守もお地蔵様もお寺さんも忘れて、なにが民族か?思い出せ、と言いたいのです。 今日のNHK教育テレビで、午後十時から「立松和平・獣害列島ニッポンを歩く」があります。およそ、ここで話題にしたことが放映されるのでしょう。私が未知の視点もなさそうなので、私は見るか見ないか、決めていません。 イノシシが増えたもう一つの原因として、ニホンオオカミの絶滅があります。食物連鎖で、イノシシの捕食者がいなくなってしまった。オオカミは害獣だから全滅、そしたらイノシシも害獣にされてしまうわけです。自分もそうなのですが、人間とは本当に身勝手なものですなぁ。 私はごろ寝しながら1時間半夢うつつで見ましたが、「未知の視点」はありましたなあ。山奥から人里まで、いくつかのサルのグループがあり、山奥から奥山へ、順繰りにサルのグループを追い上げて行くというのは、面白かったです。人と住み分けることで、彼らの野生の尊厳を守るというのも、納得でした。 |